天気良いと半袖シャツやショートパンツを着れる日も多くなり、早くも夏が近づいてきましたね。そんなこれからの時期にも乾くの早くドライで肌にまとわりつかない生地感が心地良いアイテムを2つご紹介したいと思います。

 
どちらも日本の伝統技法「近江晒し」という特別な加工が施された生地を使用しています。近江晒しは、揉み込む工程でできる味わいのある細かなシワ感、程よい反発感と柔らかさのある独特の風合い豊かな生地に仕上がるのが特徴です。

 
まず今季新型で作っているショートスリーブオープンカラーシャツから紹介しますね。

 

 

 

 

 
身幅やアームにゆとりがあり身体に触れないようなふんわり膨らみのあるパターン設計と近江晒しを施したきめ細かいコンパクト糸の高密度タイプライター地で素材の特性を活かし体にふれないような膨らみのあるシルエットが実現できました。
シワ感のある風合いをそのまま洗いざらしで着てもらうと雰囲気良くお薦めです。

 

 

 
落ち着いた色味がとても良い3色展開です。フェードブラックは早くもM.Lが完売となってます…。

 
そして、

 
合わせて着用している定番のコットンリネンドローストリングショートパンツは、完売していたブラックの再生産と新色のライトベージュをプラスしました。

 

 

 

 
同じく近江晒しを施した細かなシワ感や膨らみのあるシルエットがとても良いこちらはコットンリネン素材、ドライでべたっと体につかないのでこれからの季節清涼感があって着やすく好評でリピーターが増えています。ゆったりとした身体に触れないようなふんわり膨らみのあるシルエットは気持ちの良い着心地で、ほんと楽で良いんですよね。

ショートスリーブオープンカラーシャツコットンリネンドローストリングショートパンツどちらも近江晒し特有の生地の風合い、膨らみのあるシルエットの保持と着心地を是非一度体験してほしいです!

 
日本の伝統技法「近江晒し」

漂白や生地を柔らかくする効果がある灰汁を用いて生地を柔らかく、染めやすくするための加工技術が「近江晒し」と呼ばれています。柔らかく高品質な布、近江上布として有名な滋賀県愛荘で培われてきた伝統技法で、近江晒しを施した近江上布は、江戸時代に彦根藩(現在の滋賀県) から将軍徳川家へ献上品として出されるほどの高級品だったそうです。着た時の様子(シルエットや着心地)が良いということで愛されてきました。

古くは木材など植物を燃やして出来た灰を水で溶かした灰汁をかけながら10日間ほど日光に晒し、大釜に入れて灰汁で焚き日光に数回晒し、最後に木臼でたたきもみほぐして水で洗い、晴天の天日で数十日干して仕上げるというもので、職人の高い技術と時間をかけた作業で仕上げられていました。

現在でも滋賀県の湖東地域の主要な産業として伝統の技術や精神を継承した布の生産開発が続けられています。