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Classic short sleeve shirt

2023/5/23

 
昨日より10度下がったりと暖かいのかなんなのか、、ただもう天気良いと暖かいむしろ暑い日が多くなって初夏を感じさせますね。陽も長くなってきました。

これからの時期にちょっど良いOUGHTの定番ショートスリーブシャツが到着してるのでご紹介します。今季はサイズ感など微調整して作りました。

 

 

 

 
生地は、ワッシャー加工されたドライで清涼感のある素材は程よい張りもあるタイプライタークロス地を使用しています。 こちらはコンパクト糸を使用したシャンブレーの高密度タイプライター地に、日本の伝統技法近江晒し加工を施すことで更に程よい反発感と柔らかさ、揉み込む工程でできる味わいのある細かなシワ感が風合いの良い生地です。ライトブルー、ダークネイビー、ホワイトの3色展開になります。

 

 

 
近江晒し特有の生地の風合い、膨らみのあるシルエットの保持と着心地を体験ください。
素材の特性も活かし身幅やアーム袖幅を少し広げて調整しつつ、首周りや袖丈着丈は各サイズ従来の寸法です。

触った感じや着た時の様子など写真や言葉では伝えきれない素晴らしい良さがあるのでこれは是非一度試してほしいと思います。


近江晒し

2023/4/14

 
今季OUGHTでは、日本の伝統技法「近江晒し」という特別な加工を施した生地で定番のクラシックB.Dシャツバンドカラーシャツを作っていますので、「近江晒し」についてご紹介したいと思います。

漂白や生地を柔らかくする効果がある灰汁を用いて生地を柔らかく、染めやすくするための加工技術が「近江晒し」と呼ばれています。柔らかく高品質な布、近江上布として有名な滋賀県愛荘で培われてきた伝統技法で、近江晒しを施した近江上布は、江戸時代に彦根藩(現在の滋賀県) から将軍徳川家へ献上品として出されるほどの高級品だったそうです。着た時の様子(シルエットや着心地)が良いということで愛されてきました。

古くは木材など植物を燃やして出来た灰を水で溶かした灰汁をかけながら10日間ほど日光に晒し、大釜に入れて灰汁で焚き日光に数回晒し、最後に木臼でたたきもみほぐして水で洗い、晴天の天日で数十日干して仕上げるというもので、職人の高い技術と時間をかけた作業で仕上げられていました。

現在でも滋賀県の湖東地域の主要な産業として伝統の技術や精神を継承した布の生産開発が続けられています。

 

 

 
近江晒しは、揉み込む工程でできる味のある細かなシワ感、程よい反発感と柔らかさのある独特の風合い豊かな生地に仕上がります。

 

 

 
身幅やアームにゆとりがあり身体に触れないようなふんわり膨らみのあるパターン設計と近江晒しを施したきめ細かいコンパクト糸の高密度タイプライター地で素材の特性を活かし体にふれないような膨らみのあるシルエットが実現できました。

この近江晒し特有の生地の風合い、膨らみのあるシルエットの保持と着心地を体験してもらえたら嬉しいです。着心地本当に良いですよ。

触った感じや着た時の様子など写真や言葉では伝えきれない素晴らしい良さがあるのでこれは是非一度試してほしいと思います。